基本方針
当協会は「令和」新時代の始まりと共に一般社団法人から公益社団法人となり5事業年度目を迎えました。
また、昭和48年11月26日に社団法人として産声を上げてからちょうど50年となる節目の年に当たります。
令和2年の年明けから猛威を振い続けている新型コロナウイルス感染症は、沈静化と拡大化を繰り返し、その波は8回にもなり本年3月にはようやく収束の兆しが見え始めたところです。
政府においては、この感染症の感染症法上の分類をインフルエンザ並みにするともに感染対策もマスク着用やイベント参加者の制限緩和などウイズコロナへの生活様式への移行を進め始めています。
一方、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は1年を超える長期戦となり、その影響は東欧地域に止まらず全世界的となり、経済・社会生活への大きな影響が生じています。
当協会においてもこのコロナ禍で種々の制約の大きい協会事業活動を余儀なくされてきました。
新型コロナウイルス感染症や軍事侵攻による経済・社会生活への影響は甚大であり、生活様式の変化を余儀なくされ、リモートワークなど仕事のやり方そのものにも大きく影響を及ぼしており、我々ビルメンテナンス業界においても受託業務の契約額の減額や通常の清掃作業に加えた消毒作業、感染防止策の徹底など付加的業務が増加しています。
加えて、毎年大幅な引き上げとなる最低賃金の改定など経営環境に大きな影響を及ぼす法改正に加え、従業員確保や高齢化等難問山積といった厳しい状況にあります。
新型コロナウイルス、大国による侵略行為などが巻き起こした「時代の転換期」の中、私たち労働集約型産業のビルメンテナンス業は、ビルメンテナンス業であり続けられるか否か、問われる時代を迎えております。
当協会は、このような厳しい環境の中、令和の時代に相応しい公益社団法人として、永年にわたり蓄えたビルメンテナンスの知識・技術を活かし、これまで以上に地域の公衆衛生の向上に貢献する活動を展開しビルメンテナンスの存在価値を高めていきます。
令和5年度の事業活動は従来と変わりませんが、公益法人としての自覚を持ちさらに品質の高い活動を行うと共に、あるべき姿について会員が互いに議論し行動していく必要があります。